死のうとしていた私が、息子を可愛いと思えるようになるまで。

突然ですが、今は全力で「子どもとの時間、楽しい!」「自分の人生も全力で楽しめてる!」と言える私も、息子が3歳くらいまでは「息子が可愛い」と思えませんでした。

なので、今日は「今、子育てに苦しんでいて辛い・死にたくて仕方がない」人に特に読んで欲しい、そんな記事です。

※これは2017年に書いた記事です。 よりリアルに伝えたくて、ほぼそのままの文章を掲載しています。

死ななければと屋上に行ったあの日

「もうこんな自分生きている価値がない」
「迷惑かける前に死ななければ」

そう思って自宅の屋上に行ったあの日。外は大雨でした。夫と息子が寝静まったのを確認し、私はそっとドアを開けました。その時自然と怖さはなく、むしろこの現実から逃れられる開放感と安堵感に包まれていました。

「この階段を登ればもう何も考えなくていい」
「息子の癇癪に付き合わなくていい」
「両親との確執もこれで気にしなくていい」

とにかく全てから解放されることの方が優っていました。でも私は飛び降りることができませんでした。4階の高さなので多分死ぬことができたと思いますが、死ねなかった時の絶望を考えたら飛び降りることができませんでした。

もっと高いところにしよう。そう思って階段を降りた時、夫に捕まりました。

入院して死ねなくなった瞬間の私

その後、病院に連れて行かれ、入院させたい旨を夫から主治医に相談。医師からもその方がいいでしょう、とのことで入院することが決まりました。その時のことは正直よく覚えていません。

ですが、入院初日のことはよく覚えています。

閉鎖病棟に入院した私は、もう何もかもがどうでもよくなっていました。ここにいたら死ぬこともできない。自由もない。好きなこともできない。そう思うと涙が出てきて、自分が情けなくなっていました。

「あの時死んでいれば。」

しかし、それと同時に「ここにいれば死ななくて済むんだ」と何か安心したかのような気持ちに襲われました。

死にたいわけじゃなかった。死にたいほど現実から抜け出したかった

1ヶ月半の入院生活中、私は気づいたことがありました。

それはあの時の私は死にたいわけじゃなかったんだ、「死にたいほど現実から抜け出したかった」だけだったんだ。ということです。

私を含め、自殺を試みる方は「死にたい」と「死ぬほど辛い」を混同してしまう傾向にあります。それほど、本当に辛いんですよね。でも解決手段が見出せない。どうしていいかわからない。だから自殺という手段を取ろうとしてしまう。

周りの人が敵に見えて。
私には能力がないと思えて。
運命は自分の手に負えないと思えて。
世界は戦場だと思えて。

少なくとも私はそう感じていました。

やっと息子が可愛いと感じるようになった

そんな私ですが、こんな精神状態なので当然のように息子が生まれてから可愛いと思えたことがほとんどありませんでした。もう、息子を置いて逃げ出したかった。本当に。そのくらいどう接していいかわからず、日々衰弱していっていました。

でもそんな私が息子が3歳になる今やっと「息子といて楽しい!」「息子が可愛い!」と思えるようになったのです。

笑っちゃうでしょ(笑)

でも楽しいんです。可愛いんです。こんな感情が自分に訪れるなんて思ってもみませんでした。そのくらい自分でも衝撃的な感情でした。

そして今、私は息子と一緒にいることを苦に思うときはほとんどありません。保育園にはお世話になっていますが、週2、療育に連れて行き午後から2人っきりになりますが、大丈夫になりました。 理由はわかりません。ただ主治医に話すと回復してきた証拠だろうと言われました。

死ななくてよかった!そう思える日まで

結論として、私は「死ななくてよかった」そう思っています。今は。

でも自殺しようとした時は正直、「何で生きてるんだろう」って思っていました。この記事を読んでいるあなたも周りの人から

「死なないで」
「お願いだから考え直して」

そう言われたことがあるのではないでしょうか?もしくは今も言われているのではないでしょうか?でも、正直、気持ちを変えるなんて無理ですよね。私は無理でした。どんなに大切な人が言おうとも、どんなに身近な人が言おうとも、その声は届かないんです。だってもう決めたから。

でもね。どんなことであっても死ななければやり直しが効くんです。いい方向に向かうかもしれないんです。

死ななければ。

あなたにとっていつ「死ななくてよかった」と思える日が来るか私にはわかりません。「きっとやってきますよ!」と軽々しくも言えません。でも私はきました。死ななくてよかった、息子が可愛いと思えてよかった、そう思える日が。

今の私はこう思っています。人生何があるかわからない。だけど死を迎える瞬間に「こんな人生もありだった」って思って死んで生きたい。それまでは生きてみよう。と。

お互い、生きてるだけで満点って思えるようになりたいですね。

—時間軸は今に戻って—

この記事の8年後の今「生きてるだけで満点」と心から言えるようになった自分がいます。そして、そこに至るにはもちろんうまく行く時もあれば行かない時もあって、上がったり下がったりしながらの日常でした。

「自分の人生も楽しい!」
「子どもとの時間も楽しい!」

そういえるお母さんを増やす。
久々に見つけたこの記事を読んで、その思いを改めて強く持てた時間でした。

最後までお読みいただきありがとうございました!

福永まり

「子育てするから自己実現」をテーマに親も子もやりたいことを楽しむヒントを発信|他人軸子育てから産後うつに→自己理解で自分の人生を取り戻す|自己理解コーチ

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